自律神経失調のお悩みは実に多彩です。
それだけ現代社会は人により生活により多彩なストレスがかかってくるという事なのでしょう。
よく不眠に何飲めば効くの?などと質問をされますが、原因(症状の起こり方)により効果のある漢方薬も養生法も違ってきます。
自律神経の失調は、必ずその方の生活の中に原因があります。
ですから症状を改善することも大切ですが、生活を見直して体調が良くなった後にまた同じように神経のバランスを崩さないように導いて行くことが最も大切であると思います。
現代の生活は多くの自律神経失調症状を引き起こします。
お話をうかがわせて頂きながら、その方の状態、体質に合わせた形で、改善の助けになる漢方薬を考える事が大半です。
その為にも、自律神経系のご相談は直接お話をさせて頂く必要があります。
店頭での経験から言えば、症状を訴える方の大半は、生活の中に改善すべき習慣をお持ちです。
ただそれは、仕事を止めればいい、がんばらなければ済むなどの安易なものではありません。
1日三回の食事の習慣から、睡眠時間、運動…。
生活のリズムそのものを見直す必要があるのです。
1日の生活リズムをその方にあったものに修正頂く事で、やっとお飲み頂いている病院の薬や当店でご利用頂く漢方薬などが効いてきます。
きちんと薬の効果が得られれば、自律神経系の失調の回復はかなり早いのも特徴だと思います。
5年、10年お悩みだった症状が1ヶ月で以前より元気に、という事もあります。
ただ、注意してほしいのは長期間お悩みだった体調トラブルの原因が1ヶ月で完全に治るのかという事です。
もちろん治りません。
ある程度早期に病院の薬を減らして頂く事は出来ますが、その後も最低半年はしっかり身体自体を立ち直らせる漢方薬を続けて頂く必要があります。
それは身体の中で新しい血液が作られる時間であり、各内蔵の機能がきちんと回復する為の時間です。